「フローリング」と「フロアタイル」と「クッションフロア」の違い | 満室計画名古屋

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2020年09月16日

 

賃貸で使用する主な 床材の違いと写真比較

 

今回は「床材」がテーマです。

新築の賃貸物件ならば、床材はほとんどフローリングをお使いだと思いますが、リノベーションの対象になる中古物件においてはどうでしょうか。

よくあるのは、和室から洋室にするケースで、その場合は新しく床を張りなおします。

それ以外は既存の床の上に新しい床を張る(上張りといいます)ことが多いです。

今は和室が減っていることもあり、上張りをすることが多いようです。

 

ひとくちに床といっても、主に3つの種類があります。

① フローリング
② クッションフロア
③ フロアタイル

それぞれの特徴を事例と合わせて説明しましょう。

 

 

フローリングについて

 

みなさんがよく「フローリング」と呼んでいるものは「複合フローリング」「無垢フローリング」があります。

複合フローリングというのは、合板の表面に化粧材を張り合わせたもので、用いる化粧材によって、薄く削った天然木の突き板を用いるタイプと、樹脂化粧シートなど特殊加工の化粧材を張ったタイプがあります。

そして突き板(天然木に近い床材)は、価格が高く、シートのほうが安価になります。
賃貸においては樹脂化粧シートのフローリングを使用することがほとんどです。

なかには、突き板のタイプと区別がつかないほど、天然木に近い雰囲気を持つ商品もみられます。

現在の複合フローリングは耐衝撃性や耐摩耗性など性能も上がり、またバリエーションも多く、無垢の風合いに近づけた商品や、色も白色から濃い色、中間色もかなりの色数があり、メーカーによってもそれぞれ特徴を出しています。

一方、無垢のフローリング材ですが、賃貸ではほとんど使いません。デザイナーズマンションではそれを売りに使うこともあるかと思いますが、価格が高く、メンテナンスが大変なので賃貸には不向きと判断します。

 

 

 

複合フローリングの事例

 

今まで使用した複合フローリングです。使うメーカーや色、模様、表面のツヤ具合で、その部屋の雰囲気もずいぶん変わってきます。明るくナチュラルなイメージの部屋には、これくらい明るい木調のフロア材を選びました。

 

名古屋市名東区 メゾンH様

 

落ち着いた雰囲気と、壁紙とのコントラストでかなり濃い目の色を選ぶこともあります。ただ、気を付けなければならないのが、ホコリなどの白っぽいゴミがすごく目立ちます。掃除がかかせませんね。

 

名古屋市中区千代田 N千代田様

 

それとはまた逆にエレガントな雰囲気を出すために白系のフローリングを使用することもあります。こちらは髪の毛などの黒いゴミがよく目立ちます。

 

名古屋市名東区 メゾンH様

 

極端に白や黒っぽいフロア色より、中間色の中で濃淡をチョイスするほうが、賃貸物件には向いていると思います。

 

名古屋市中村区名駅南 S名駅南様

 

 

クッションフロアは、「店舗用」が丈夫でカッコイイ!

 

フローリングの次によく使われるのがクッションフロアと呼ばれるシート状の床材です。

中間層に発泡塩化ビニルを使って衝撃吸収性を高めたもので、厚さは1.8~3.5mm程度が一般的で、水に強く、汚れも落としやすいので、洗面所・トイレ・キッチンなどの水回りに用いることが多いです。

それにメンテナンスも簡単で単価も安いため、使いやすいです。クッションフロアというと昔は安っぽい柄しかありませんでしたが、最近は柄や色も豊富で、見た目もかなりよくなっています。

また、クッションフロアは安価だけれども耐久性が弱いという印象を持つ大家さんが多いと思いますが、店舗用であれば、価格は少し貼りますが、住宅用に比べて厚みがデザインもかっこいいので、私はよく使っています。

 

名古屋市中区千代田 Mマンション様

 

 

クッションフロアの事例

 

トイレや洗面、脱衣室の水回りの例です。

 

名古屋市港区知多 F南陽町様

 

これらはすべて住宅用クッションフロアで厚みが1.8mmになります。

このように、狭い空間ならではの大胆な組み合わせもでき、遊ぶことができるのも大きな特徴です。

 

 

耐久性ならダントツのフロアタイル

 

フロアタイルは、同じ合成樹脂系で塩ビタイルという名で呼ばれることもあります。

木目調ではリアルな木目にこだわったものも多く、フローリングの代わりに使用することが多いです。

フローリングではなくフロアタイルを使う、そこに大きな特徴があります。

 

まずはリノベーションの場合、なるべく既存を活かした方法、もしくは撤去せずに既存の上から張る方法を考えます。

それは工程を減らすことに意味があります。
こちらのマンションリノベーションでも木目フロアタイルを使用しました。表面がマット仕上げで、落ち着いた空間になります。

 

まとめ

一般的に賃貸物件の工事費用でいうと、クッションフロアが安く、ついでフロアタイルフローリングという順番で、コストがかかると認識されている大家さんが多いと思います。

しかし、床材の値段は、それぞれのグレードによります。

私のよく使うクッションフロアでは、住宅用は安価ですが店舗用はフロアタイルと同様のコストです。

フローリングも天然素材か複合素材によって値段が変わります。

注意したいポイントとしては、フローリングを張るのは大工工事です。

例えば、床・壁・天井の内装工事だけをしたい場合、床をフローリングにすると木工事+内装工事の業者が入ることになりますので、それぞれに工賃がかかってしまいます。

これを木目のフロアタイルにすれば、見た目は同じフローリング風で、内装工事のみの業者で済みますので、それだけでコストダウンします。

このような工程を減らすだけでコストの削減になるわけです。

張り方も既存の床材の上に張ることが可能なものがほとんどです。

 

その際に気を付けなければならないのが、室内建具(ドア)にフロアタイル分の隙間があるかどうか、もしくは見切り材の厚みよりはみ出さないか等がありますが、大体の場合クリアできます。

床材ひとつでいろんな空間を作ることができます。DIYできないものもありますが、デザインやコストを比較しながら次のリノベーションで試してみてください。

 

 

 

名古屋市の賃貸住宅は満室計画にご相談くださいませ。

 

 

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